「歩く習慣を定着させる」ことがなによりも優先して大切な理由!

あきらんウォーク

休日の朝やテレワーク時の昼休みなど、ちょっとした時間を捻出しては歩くように心掛けています。

完璧主義を求めて「さあ!今日はウォーキングを頑張るぞ!」と意気込んで数時間のハイキングコースを汗水たらして歩くのも確かに一興ではあります。「いま自分は身体によいことをしている!」というポジティブな心境に浸れるので、その結果生じる疲れもまた心地よいものです。

でも考えてみてください。人間は元来なまけもの。そういつもいつも「頑張るぞ!」モーションを維持できるわけではありません。
むしろ却って、そういう頑張りますモードで気張っているモチベーションがプチンと途切れてしまうと「燃え尽き症候群」みたいな感じのアンニュイなモードに陥ってしまう危険性があります。

そのため、なるべく「気張らず」に、ちょっとした隙間時間に軽い気持ちで歩く、ということを心掛けているのですが、今回はそういう自分の経験に基づいて、少しばかり「歩くことの習慣化」について愚見を述べてみたいと思います。

「歩かない習慣の定着」が怖い!

脂肪を効率的に燃焼させる歩き方や、ウォーキングの極意について語られている御仁はたくさんいらっしゃいます。
ただ、徒に自分のなかでハードルをあげてしまい「歩くのが面倒」と感じてしまうことで、結果的にウォーキングに取り組まないという話を聞くと、他人事ながら残念な気持ちにさせられます。

心身の様々な理由や障害によって歩行が難しいという方は別として、そもそも「2足歩行するのが人間」であり、犬や猫とは根本的に違うところです。
その歩き方が理にかなっているか?スポーツ力学的にどうか?は確かに大切な検討課題ではあります。でもそれはあくまでも「二義的」なテーマであり、まずは、兎にも角にも「歩く習慣」をつけること自体が大切なのだというのが私の持論です。

日々、少しでも、それこそちょっとした隙間時間であったとしても「歩く習慣」を維持している人と「そうでない人」とは、永い年月の経過で大きく健康に及ぼす効果が異なってくるものであると思います。

効率的、ベストなウォーキング方法については並行して学んでいくこととして、まずは今日から歩きましょう。
そして、一説によれば「3週間続けると習慣になる」といいますので、とにかく毎日少しでも空き時間を確保することで「歩く」を「習慣として定着」させてしまおうじゃないですか!

日常動作で「歩く」を意識する!

前項でも述べましたが「歩く習慣をつけろ」と言っても、なにも大仰に構える必要はありません。
完璧な歩き方の追究・・・などということを突き詰めて考えたらキリがありませんので、まずは「通勤する」とか「買い物に出かける」とか、普段、皆さんが何気なく行っている日常動作について、もう少しだけ「意識高い系」になってしまえばよいのです。

「通勤する時間を使って往復20分は歩こう」とか
「買い物に出かける時間を使って30分は歩こう」とか

そういうことでよいのです。「意識高い系」とはそういうことです。

結果的に「買い物に出かける」と「買い物に出かける時間を使って30分歩く」は行動としては全く同じです。
ただ、前者は意識がウォーキングに向きあっていないのです。たとえ30分歩いたとしても、それは「俺はウオーキングしているんだ」と脳に働きかけていないので「歩く効果」としては、やっぱりどこか弱いのです。そして、それは勿体ないことでもあります。

どうせ歩くのですから「歩く目的で歩いているんだ」としっかり意識して、一歩一歩を踏みしめる気持ちで歩きましょう。
その積み重ねがやがて、

「1日30分のウォーキングを毎日実施して、私はひと月に15時間ウォーキングした」

という自信につながり、ひいてはその習慣を維持・継続しようという思いにもつながり、身体にも良い効果を及ぼす。私は経験上そう確信しています。
「脳に働きかけて意識させる」ことは、加圧トレーニングのメカニズムを見るまでもなく有効性が明らかなのです。

楽な歩き方こそが「正しい歩き方」なのだと信じよう!

「正しい目線と姿勢でスタスタと大股に歩く」とか「下腹部の丹田に力を入れて呼吸を整えて歩く」とか効果的なウォーキング方法の論客はメディアでもネットでも多岐にわたり、その「流派」の多さは枚挙にいとまがありません。

ただ、この記事で繰り返し述べているように、そういう「流派」の選択と矯正は「後でよい」のです。

まず最も大切なのは1にも2にも「歩く習慣をしっかりつける」ことです。
この習慣がついたあと、効率的なウォーキング方法、もしくは自分に合うと思うスタイルを追い求めていけばよいのですが、得てして最初から完璧主義に陥り「歩き方について完全にマスターしてから開始しないと悪い癖がつく」と言いながら拘ってしまい、なかなかウォーキングを開始しないひとがいます。

もう一度いいますね。それ、もったいないですー。(ー0-;)

乱暴な言い方をしてしまえば「楽しくリズミカルに歩けるのならば取り合えず正しい歩き方」だと断じてしまってよいのではないでしょうか?

「膝が痛い」「腰に負担がかかる」「足首が重い」というように、身体のどこかに明らかに過剰な負担が掛かるようでしたら、その歩き方は確かにバランスを欠いてしまっている可能性が高いので「悪い癖」としてフォームを作りあげてしまうのは危険です。
でも「歩いていて楽しい」と思える、痛みを伴わない自然体なスタイルの歩き方であるのならば、少なくとも「身体へのリスク」はないものと考えてよいと思います。たとえベストではなくても「ベターな歩行方法」に近いものなのだと言えるのではないでしょうか?

まずは「無理のないスタイルで3週間」

「歩く」という行為は人間にとって最もプリミティブ(原始的)な行動です。
本来は「歩かなきゃ」なんてわざわざ考えることもなく、人は歩いて生活する動物なのです。

ただ、交通機関の発展とネット社会の成熟が、人間から「歩行移動」という行動様式を著しく奪い取りました。

現代は「意識して歩く」ことで「人間としての基本動作である歩行」の時間と距離を確保し、健康を担保しなければならない時代になりつつあります。「歩かないと暮らせない」時代ではなくなっているからです。文明の利器・英知を享受し、それに甘えて浸っていると、ともすれば「数日間、ほとんど歩かない」という結果にもつながりかねません。

人間は歩くことで「最低限の筋力を維持」し「血流の正常化」や「新陳代謝」を促進できるのです。
「歩かなくても生活できる現代」であれば、意識的にウォーキングを心掛けるという気概は必要になります。
まずは「身体のどこかに不自然な負荷=痛みがかからない歩き方」をとりあえず3週間続けて、歩くことを習慣にしてしまいましょう。

いったん歩く習慣がついてしまえばシメタものです。

それはあなたの健康寿命の改善につながります。
「効率的なフォーム」とか「ベストなウォーキング方法」とか、そういうことの検証と改善はその先のことです。おいおい、ゆっくりと考えることとしましょう!

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