≪1月の風習≫「春の七草」お粥を食べて元気になろう!

あきらん歳時記

1月7日は「人日の節句」です。
この日の朝に7種類のお野菜を入れた「七草粥」をいただくと万病除けになるという古来の言い伝え・風習があり、この7種類の野菜のことを「春の七草」といいます。

幼い頃、母が数え歌のように「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ~♪」と歌いながらお粥を作ってくれたのを思い出しました。「覚え歌」っていうらしいですね。
子供にとって、ろくに味もしないお粥の野菜和えなんて、なんの魅力もなかったのですが、大人になってお粥の美味しさがわかるようになると、ふと懐かしく思い出すものなのですね。

さて、七草粥には「秋の七草」「春の七草」がありますが、今回は「春の七草」について一緒に学んで参りましょう~(^-^)

「春の七草」をスーパーで買ってきました

みてください!なんと鉢植えの状態で売っていました(笑)
あまりにイナセだったので、袋に入ったセットではなくて、この鉢植えの状態で購入しました。

そして、家に帰ってひと種類ずつ、鉢植えの土に埋まっているのをプチプチ抜いて「た!楽しい!!」と静かな感動。ヤッツケで土に埋めたのではなく、ちゃんと深くまで根っこが張っていました。
まるで収穫の疑似体験をしたみたいな、ムフフな気持ちになりました。
達成感で、思わず並べて記念写真!!

あとはお粥と和えてグツグツ!
スズナ(カブ)とスズシロ(ダイコン)は葉っぱの部分だけをいただき、白い本体部分は冷蔵庫にしまいました。そのうち別のお料理に使いますね!

美味しく頂きました~。冬の寒さにピッタリ。温まりますね。

そもそも「春の七草」ってなに?

この文の冒頭で簡単に書きましたが、1月7日の朝に七草を入れたお粥を食すという、古い習慣に基いた「年中行事」とでもいうものでしょうか?

そもそも1月7日といいましても、古い習慣である以上、本来は旧暦(太陰暦)の1月7日、つまりは今でいうところの2月頃に行われていた風習でしたので、新暦(太陽暦)の1月7日にはこの七草の品揃えもかなり大変らしいです。プロが採集した七草をスーパーで購入するということで私たちは辛うじて、この時期にこの風習を体験できるのですね♪

「人日の節句」ってなに?

春の七草の1月7日を「人日の節句」といいますが、聞きなれない言葉ですよね。
古来より、年に5回、季節の変わり目の節目のことを「節句」と呼んでおり、下記の五節句がそれにあたるのです。

  • 人日の節句(1月7日) 七草の節句(七草粥)
  • 上巳の節句(3月3日) 桃の節句(ひな祭り)
  • 端午の節句(5月5日) 菖蒲の節句(こどもの日)
  • 七夕の節句(7月7日) 笹の節句(七夕祭り)
  • 長陽の節句(9月9日) 菊の節句(菊花酒)

「人日の節句」は一年の最初の節句なんですね。
七草粥をいただくのは、新春の若い新芽を食して、その生命力を身体に取り込むことで無病息災を願おうという昔の人々の深い想いが込められているのですね。
そういう深い思いで古来より伝えられてきた日本の誇るべき風習です。現代人としても、あやかってみたいと思いませんか?

「春の七草」をひととおり紹介します~!

今回、鉢植え状態で買ってきて、土から引っこ抜いた草を使って
「春の七草」をひととおりご紹介していきますねっ!

「せり」

漢字では「芹」。おそらくこれと「仏の座」が七草の中では普通に違和感のない漢字かと思います。あとは下記致しますが難しい漢字のオンパレードです。
この「せり」には「競り勝つ」とか、そういう後付けの縁起担ぎの意味合いもあり重宝されているという説もあります。

「なずな」

漢字では「薺」と書くんですって。書けない・・・(-0-;)
もともとは「撫で菜」が語源でぺんぺん草のことなんですって。
僕としては、こっちの名前のほうが親しみあるなぁ

「ごぎょう」

漢字では「御形」と書きます。「ごぎょう」としていたり「おぎょう」としていたり、定まっていないようですね。春になると黄色い綺麗なお花が咲くそうです。

「はこべら」

漢字では「繁縷」と書く。これも書けないし読めない。今の音読みだと「はんる」ですよね。
茂っている=繁、茎の中の糸=縷というのが語源だネットの情報で読みましたが、それを聞いてもさっぱり意味が解らない(笑)

「ほとけのざ」

漢字は普通に「仏の座」。胃腸の動きを整える効果があるといわれています。まさにお粥にピッタリの野草ですよね。
同じ名前でキク科とシソ科の2種類があり、シソ科のほうは食べられないそうです。七草ではキク科を使います。
自分で採取しないので問題ないけど間違えたら怖いですよね~。

「すずな」

漢字では「菘」もしくは「鈴菜」と書くそうです。確かに鈴のような葉っぱ?カブの古い呼び名だそうです。
カブは根菜。球根ですよね。けれども葉っぱの部分を食べられるから「七草」に加入できている(笑)

「すずしろ」

漢字では「蘿蔔」「清白」と書くそうです。前者はやっぱり書けないし読めない。後者は清々しく白い!良い字ですね。ダイコンの古い呼び名だそうです。これも「すずな」と同じく根菜。でもダイコンの葉っぱはお味噌汁の具とかでも親しみがあります。

七種類の野草のそれぞれに所以があって面白いですね。七草粥を美味しくいただいて、今年一年の健康と無病息災を祈りましょう!

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