人間の活力の基本は「心身の健康」です。
冒頭から「ありきたりな一文」だと思われてしまったかもしれませんね。
それだけ、この一文は人口に膾炙し、おそらく誰もが「それはそうでしょう」と納得されるからなのだと思います。
では、私も含めて皆さんは、この一文を実現できているでしょうか?
というと、おそらく多くの方々は「残念ながら・・・」というご心境になるのではないかと推測します。
頑張って何かを成し遂げようとしている局面で、例えばちょっとした人間関係の悩みに見舞われると
もうそれだけで努力の矛先が鈍ります。
それに、奥歯が少し痛いだけで、溌溂と一日を過ごすことはとたんに困難になります。
「健全な精神は健全な肉体に宿る」という言葉があり、これは得てして曲解されがちな危うい言葉ではありますが、人間は精神も肉体も、それなりに充たされた状態になければ地力を発揮できないというのは自明です。
でも、それがなかなか生活の中で実現できないのですよね。
ウォーキングがそのどちらも満たすために有効な手段であることは論を俟たないところですが、今回は特に「戸外・野外でのウォーキング」のもたらす効果・メリットについて皆さんと考えていきたいと思います。
「目に青葉」は本当!視聴覚の刺激を感じながら歩く!
冒頭で述べましたが「心身ともに健康」な状態を作ることが重要です。
「心身」という以上、もちろん体力的なだけでなく精神面もおざなりにできませんが、外出して、緑の多い自然のなかを颯爽とウォーキングするだけで、その「心身の健康」へのキャッチアップが可能です。
陽射しをセロファンのように透過した新緑と、サラサラと揺するそよ風、そして小鳥のさえずり、小川のせせらぎ等、数々のアイテムが絶妙なハーモニーを奏でるとき、そのなかを歩くあなたは理由のない安心感と高揚感に包まれると思います。
それらは原始からの遺伝子レベルで刻み込まれた「人類にとって心地よい色彩でありメロディー」であります。
戸外で陽の光を浴びて、自然に包まれて歩くことで、セロトニンの分泌が活発になり、幸せな気分を醸成する準備は万端です。
あなたはただ、なるべくポジティブなことをイメージしながら、その空間を歩くだけでよいのです。
戸外の自然を歩けば休憩も兼ねストレス解消効果も!
人間にとって適度なストレスは必要だ!という考え方があります。
ストレスを感じて、危機感をもって懸命に取り組むからこそ成功に結びつくという意見です。
そしてそれは、ひとつの真実であると思います。
ただ「過ストレス」は絶対に避けなければなりません。
人間の心は適度なストレスを抱えても、それを克服し乗り越えていく「耐性」を持っています。しかし現代人は人類が本能的に耐えられる許容範囲を超えた「過ストレス」に苛まれがちな傾向が顕著です。
地上に数十億の人類が居て、天敵もない「王者の種族」となって、皆で四六時中、支えあって、もっとはっきりいうと「監視しあって」生活するような遺伝子は人類に刷り込まれてはいないはずです。
私たちは、いわば、大きく膨れ上がって今にも破裂しそうな風船のようなものです。
空気を抜かなければいけません。「過ストレス」状態から脱却し、適度なストレス状態にまで己を取り戻すことが急務です。
そして、それを実現できるのが「戸外・野外でのウォーキング」です。
古来より多くの哲学や発明は休憩や散策中の「ひらめき」による賜物!という逸話は枚挙にいとまがありません。
それは戸外の自然のなかをゆったりとした気持ちで歩き、心身ともにリラックスした状態で、思考がクリアになることのほかに、ぬかるみ道やケモノ道、アスファルトなど、様々なルートを通ることによって、足の裏からバリエーションのある刺激が脳へ伝えられることによる効果もあるのではないか?と私は考えています。
屋内のルームランナーやステッパー、またジムのジョギングコースなどは、どうしても単調な景色の継続であり、足の裏から伝わる刺激も一定です。その点、アウトドアのウォーキングならば単調な作業に陥らないで済みます。
室内のルームランナー、ステッパーの場合は?
ウォーキングは「やらないよりはやったほうがよい」 これは真理です。
トレーニングジムのなかに設けられているジョギングコースやルームランナー、または自転車のペダルやステッパー、こうしたアイテムは優秀です。会社帰りにその時間でしか運動ができない方、またはジムで多くの前向きなトレーニング仲間のモチベーションを目の当たりにしながら自分もやる気が出る!という方、そして天候や気候の問題で外でのウォーキングが困難な場合などに、室内トレーニングはすこぶる有効です。
外が豪雨や積雪だったり、または真夏の熱中症の危険のある場合など、無理して外を歩くのは自殺行為ですから、そういうときはジムや自室など、屋内でできる運動をすることは大変意味のあることでありお薦めします。
ただ、そのような事情がなく、外出してウォーキングが可能であるならば、なるべく外で歩いて頂きたいものです。
屋内ウォーキングでは、先にお話しした「自然の恩恵」を感じることが難しいため、運動により筋肉は同じように鍛えられても、リラックス効果や「過ストレス」の解消など、心身のなかの「心」の効果が些か薄いと言わざるを得ません。
単調動作ではセロトニン分泌が芳しくないという研究もあります。
さいごに
ここまで拙い文章表現でダラダラと書いてきたことを最後にもう一度まとめますね。
心身ともに健康を目標とするのがウォーキングだとすれば「外出して自然のなかを歩く」のが近道ですよ!というのが今回のお話の要諦です。
心身のうちの「身」については、別に室内の単純作業でもよいのです。
現在はトレーニングジムや総合体育館、またはステッパー、踏み台昇降等のアイテムも充実しており、
戸外に出られない理由があったり、天候、季節、時間の制約で運動が難しい方々にとっては室内ウォークも「アリ」です。
しかし「心」のほうはどうか?といえば、戸外に出てのウォーキングのほうが圧倒的に有効です。断然メリットを享受できます。
人間も一個の動物です。リラックスできるのは遠い昔、祖先が目にした風景と、耳にした音なんです。
外に出て、自然の多い空間を歩くことで、それらの風景と音が心地よくシャワーのように降り注ぎます。
皆さんも気持ちがちょっと塞いでしまったり、なんとなく「煮詰まった」と思ったら、動物に戻ったつもりで(笑)自然の中を颯爽とウォーキングしてみてくださいね。
失うものは何もありません。そこにはメリットと幸福感だけがあるのですから。
それでは、また~♪
(●^-^●)/
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